住み慣れた我が家に戻ると落ち着きますよね。
住み慣れた家、周りの環境、友人知人などよく知る環境に誰でもほっとすると思います。
最終的には我が家に帰りますよね。
出先から戻りたい、帰りたい…そう思う気持ちは獣も一緒なのです。

帰りたい気持ち…それは帰巣本能
さて。
人で言う好立地条件。
スーパー近く。
繁華街も割と近い。
治安もいい。
高機能住宅。
子育ても安心。
それを害獣たちに置き換えてみましょう。
スーパー近く → 家キッチンなどが餌場になっている。または庭先の畑、果樹、ごみ置き場。
繁華街も割と近い → 畑、果樹園、飲食店、ごみ集積場。
治安もいい → カラスやトビ、猫などの天敵が少ない又は直接狙われにくい。逃げやすい。人とは分離された区画での居住(壁の中・天井裏)
高機能住宅 → 冷暖房完備。
子育ても安心 → 天敵や人間に邪魔されることなくしっかりと子育てができる。
となるわけです。
人が住みやす環境とは実は一部の都市型獣たちにとっての好立地の居住空間なのです。
しっかりと生み育て繁栄していくのです。
そしてそこで人知れず育った子らはあなたの家の同居獣であり我が家となるわけです。
我が家ですからどこにも行きたくないわけです。
それが帰巣本能となります。
人が気づくころには繁栄した大所帯になっていることも多く
ちょっとやそっとの嫌がらせではどこにも転居しません。
それが害獣、害鳥対策の厄介なところにつながるのです。
帰巣本能の強い生き物
私たちの日常生活の中で生活を脅かす害獣はいろいろいます。
ネズミやハクビシンなどはメジャーですが、コウモリ、アライグマ、イタチ、ハトやスズメなども帰巣本能が強く住宅などに被害を出しやすい代表です。
特に執着が強いのがネズミ、ハクビシン、ハトです。
我が家だと思い込んだらとことん戻ってきます。
帰巣本能が強い彼らですがホームセンターで販売している対策グッズで自分でなんとかしようと思っていろいろ試した方も多いと思いますが、なかなか解決に至らないのはその執着心を超える対策ができていないということなのです。
例えばネズミであれば忌避剤(嫌がる臭いの薬)で追い出す手法をとる方がいますが、追い出したネズミが戻って来ないと思いますか?
うまく追い出せたとしても入口は常に開いてませんか?
入口は1か所だけだと思いますか?
入口が全て塞がれても生まれた家に戻りたいと思いませんか?
高確率でお帰り頂きます。
そのぐずぐずしている間に、繁殖し、汚染し、破損され続けることになるのです。
例えばハト。
手が届きにくい高所などに居着くため対策が大変難しいです。
対策グッズが販売されています。
インターネットにもこれが効くなど情報が溢れています。
磁石、鳥よけテープ、目玉ボール、鷹カイト、超音波機器、忌避剤など。
これらのアイテムが家の玄関前に置いてあったら家に入るの止めますか?
最初は異物感から警戒するものの慣れてくると、また効果が弱まってくると
普通にやりすごします。
こちらもぐずぐずしている間に繁殖し、汚され続けていくのです。

ヒント:
多くの方はその帰巣本能を考えずにその場のしのぎの対処をします。
それが失敗の元となっていることが多く被害が長期化、悪化することがあります。
帰巣本能から根本的な対策をとることが重要です。

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