桜開花のこの頃、冬眠から覚めたコウモリの活動が活発化してきます。
つい先日、市内のとある住宅を眺めていると日中にも関わらずコウモリが出入りしていました。
夜行性のコウモリですが、日中にうろつく(⁉)ことも稀にありひらひら飛んでいるのを見かけることがあります。
この家に居住するコウモリはアブラコウモリという種類で別名、イエコウモリと呼ばれることもあります。
ズバリ人家が好きなんです。
コウモリは集団性があるため、一軒の住宅に数百匹も居ついていることがあります。
数匹~数十匹程度ならかなり高確率で多くの住宅が被害を受けているのですが、気づかないことも多いようで被害が悪化してからの相談があります。
さて
実は隠れメジャーな害獣(正確には保護鳥獣であり益獣)のコウモリはどのような被害を及ぼすのか写真で具体的に紹介したいと思います。
屋外のフン害
家屋周りの犬走や玄関先、エアコン室外機の上などに黒い粒のフンが大量に落ちていてることがあります。
掃除しても数日で元の量に戻ってしまいます。
不衛生な環境となり細菌やウィルスなどの温床となるばかりか特殊な臭いがすることもあります。
天井裏や壁内などのフン害
屋外に散乱するフンと同様に棲みつく天井裏や壁の中でも同じようにフンをします。
その為、大量に蓄積してしまうため問題となります。
換気口内への棲みつき
室内に取り付けてある換気口。
室内と外部の空気の循環をさせるための設備ですが、コウモリはこれを大変好みます。
狭い空間ですが、コウモリにとってはワンルームマンションのような居住空間となります。
空気を循環をさせるところにコウモリが棲みついてしまっては悪い空気を部屋にとりこみ不衛生な状態となります。
また室内との隔たりがフィルターやフタのみの場合が多く「ガサガサ」「カサカサ」などの騒音問題になることもあります。
室内換気システム
外から見るとこのような形状
矢切の棲みつき
構造的にコウモリが入り込みやすく、天敵に狙われにくいポイントとなり集団で居つかれやすいポイントになります。
大量のフンの発生ポイントとなることが多いです。
外壁の汚れ
休息ポイントや侵入ポイントとなっている外壁にはコウモリの体の汚れや、糞尿などのシミなどが付着します。
長期的になればなるほど元の壁の色が分からなく程、汚れた壁となります。
シャッターボックスや戸袋、窓などの棲みつき
長期的に稼働していないシャッターや戸袋、雨戸を閉じた窓などはコウモリの巣になっていることがあります。
フン害が主な被害となりますが、蓄積しすぎるとシャッターや窓の開閉が困難となります。
集団化していることも多いため定期的な稼働をさせることが大切です。
その他にもコウモリの被害ポイントはたくさんある!
エアコン配管部などからの侵入
エアコンの配管を通している壁穴からコウモリが侵入することがあります。
配管カバーの隙間や劣化や破損、パテの劣化などで隙間ができ侵入します。
厄介なことに室内に取り付けてあるエアコン裏が巣になることもあります。
内壁に侵入し巣にすることもあり騒音や不衛生環境に直結するため早急な処理が必要なポイントです。
瓦の袖
瓦袖から瓦の下を伝い、壁の中や天井裏にダイレクトに入り込むことが良くあります。
上の事例で紹介しました、天井裏や壁内のフンの蓄積などの原因となります。
軒下通気口
通気性をよくするために作られた構造で軒下通気口があります。
コウモリがダイレクトに天井裏や壁内に侵入することがあります。
集団性の高いコウモリですが、ご紹介したように巣にされやすいポイントは多くあります。
そのため部分的に処理をしても他に移ることも多く、しっかりと一度に全体を処理する必要があります。
しかも高所の作業となるため個人でなかなか処理が難しいのも難点です。
ずるずると悩まされないためにも
まずはプロにご相談するのが良しです!
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